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蓮は泥の中で育ちながら、泥に染まらない(二)

北河原公敬さんの著書から思うこと

∞感性って

「感性」に対して「慣性」、これ何だか分かりますか?

感性ということばで、芸術方面のことを連想しがちと
いうことなのですが、
外界からの刺激をその人の把握の仕方で感じ取る
ことが感性・・・なるほど、それなら誰もが日常的に
働かせている力ですよね。

文字からなんとなく分かるところもありそうな慣性。
こちらは
常に外から働きかけてもらわないといつまでもその状態にいる

感性が鈍くなっている、という話はあちこちで聞きます。
では、なぜそうなのか?
ここでのお話はいちいち説明とか注意とかを
大の大人に向けてやっている、そのことを誰もおかしいと
思っていないことが書かれていましたが・・・

要は考えない、感じようとしないことが当たり前になっているのかなと。

礼儀作法のように、こうするとまわりも良い気持ちになる、
所作が綺麗に映るといった自然な流れではなく、

ここは危険だからこうしなさい、ああしなさいと説明する、
表記する、

・・・もちろん必要なものもあるかもしれません、けれど、
そこまで先回りしなければ人は判断もできないのでしょうか?

マニュアルというのも、万能ではありません。
すべてを説明することは不可能です。

感情が引き起こすものをあらわすことができないように
自分の言動の根拠を言葉にするのがむつかしいように

だから、感性が必要になるのです。
こうすると次はどうなる?と想像し、予測できる危険は回避する。
仮に避けられないものだとしたら、それまでの経験などから
判断材料を引き出してくる。

人との間のことも同じです。
こちらが望む答えばかりは得られません。

自分はこう思うのだけど、相手はどうだろう?
立場や状況を、きちんとつかめていなかったかな?
こちらの気持ちを伝えるにはどうしたらいい?

これが正解ってことがないから、自己のもつ感覚を
総動員して自分と、他者と生きていくことになりますね。

∞はじめは

未知のものやことに接するとき、対するとき、というのは
緊張があったり慎重になったり。

そして、心が大きく動きませんか?

驚きとともに、嬉しさや楽しさが湧いたり、鮮やかな場面が刻まれたり。

これは緊急時にも強烈に意識されるようです。
とすると、どうやら常でないときの特殊な動きになってしまっている。

北河原さんは、震災時の人々の動きについて書かれていました。
多くの人が「何か自分にできることはないか?」と考え、さまざまな
行動を起こされたと思います。

その際、他人の存在が視野にはいっていますよね?

この配慮、日常でどのくらい感じておられるでしょうか。
何かと自分中心になってしまっている、と思うことはありませんか?

みんなが同じような暮らしをしている訳ではなく、
からだに障害があったり、病気をもっていたり、動くのも
同じようにはいかないこともあります。
すべての人は、同じ時間にあっても、異なるリズムのなかに
いるのです。

平時であってもそれぞれに事情がある、というのは何も
特別な話ではありませんから「こうなってあたりまえ」という
感覚を、見直していく必要がありそうです。

慣れきってしまうことも・・・危険をはらんでいますね・・・

外国のことわざにも
「慣れはよき味方であるとともに恐るべき敵である」
とあるのだとか

慣れたら疑う、とあります。
常に新たな心でいるような取り組み・・・
「本当にそうなのか」と疑い、改めて自分のしていることを
学び直す、捉え直しが必要なのだと。

疑う、ということに関して、ああ、そういうことだったんだと
得心がいった部分がありました。
それは猜疑心とは違う、矛先を自分以外に向けるのではなく
まず自分に向ける。

自分を、疑ってみる。

初心はどうだったの?

《はみだしメモ》
 初心、を「ういごころ」と読むと、けがれのない心のこと
 語源が「生み」、「産む」、生命の誕生に由来する言葉に
 つながります。
 

 日々、ささやかな生まれ変わりをくりかえすように・・・
 生まれたてのまっさらな心であれたら素敵だろうな

 参考文献∞『美人の日本語』 山下景子 著 (幻冬舎)

すこしずつ すこしずつ こころもからだもやわらかくなって

あったかくなって 笑顔になっていきますように

 


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