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絶対音感

話題になったのはかなり前。
多少なりとも音楽にかかわる人間としては気になる題材である。

何故いまか?
理由らしきものはないと思うが、新聞のコラムを読んでいて「そういえば」と思ったのがきっかけ、か??
最相さんの本を読んでおきたかったのである。

「絶対音感」って何?・・・聞いたようなそうでないような。
物事は常に動いていくものだから、音楽教育の現場もずいぶん変わっているとは思う。
果たして、わたしが音楽教室に通っていたころにこの言葉は存在していたのか?

この能力、自然派生なのか後天形成なのか、よくわからない。
音の聞き分けであるとか調がわかるといったことは、教育によってなのか、能力が伸びたものなのか・・・あまり考えたことはなかった。それに、「わからない」人よりは「わかる」のだろうけど、周囲にはさまざまなかたちで天才的(目立たぬ努力をしている人も含めて)な人が多かったから、自分が特別だとは思えなかったし・・・

音楽は好きだけど、教育方針で枠に組み込まれることに抵抗があり、内部事情ですごくにがい体験をしたので、長い間、積極的にかかわりをもちたくなかった。
そんなわたしがここにきて最相さんの本を、と感じたのはおそらく読み手・書き手両面からの感覚が生じたこと、音楽へのアプローチ法を見つめなおす時期にきていたことがあったかもしれない。

結論から言うと、購入したがまだ読んでいない。
わたしが本を選ぶ際、目次あたりでほぼ決定するようである。
項目的には関心が高いのであるが・・・何せ手ごわい、と思っている。
持っているかたはご存知だろうが厚みがすごいのだ。それだけ緻密な取材をもとに書かれたものであると推察できるし、「気」が満ちている、迫力に圧倒される。

参考文献をはじめとしてひろい読みのごとく、時折ぱらぱらとページをめくってみるが・・・これだけでも相当多くの発見がある。
近年、音楽療法などにも関心が向いているのだが、おそらくこの辺にもあたるし、障害などの事象とも密接にからんでくると思われる。・・・参考文献にいたっては・・・購入時に驚かされた点があった。膨大な書物のなかから、であるからして。

ついさっき、またしても驚きの一文に出くわした・・・

こういうことがあるから書物めぐりは止められない、のである。

さて、この本については勢いで読んでしまうか、淡々と読み進めるか、それともどぱーんと波ありしいんと凪ありでゆくのか・・・いずれにしても最相さんの意気にふれる良い機会であるから、楽しみである。

『絶対音感』(新潮文庫) 最相葉月 著

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