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小さな神さま

・・・御伽噺というかファンタジーというか・・・
精霊や妖精っていうとリアルなものでないといわれますが、なんとなくみえるひとにはみえているんじゃないだろうか?と思うこのごろ。みえなくても感じることはできるかもしれない。

私自身はどことなく妖怪に関心があるような(笑)

ふつう物には生命がないと考えられますが、やはり持つ人の思いというものは場合によっては宿るんじゃないでしょうか?お気に入りのもの、記念のもの、大切なひとから贈られたもの・・・仮にそうしたものではなくても何か縁があって自分のところにやってきたと考えればそう粗末には扱えないでしょう。そこに至るまでの道筋を思えば実に多くの人の手を介している訳です。あなどっちゃいけません(汗)

そこかしこにたぶん、ちっちゃな存在が行き来してると思うんですね。
・・・そんなことを考えてたときにみつけた本が『小さな神さま』(太田治子 著:朝日新聞社)

どんな本なのかなあと調べて、ひかれるものがあったので購入・・・
どきどきしながら読みました。
ぽつりぽつりと何気なく語られるみじかいお話がたくさん入っているのですが、・・・そう、いま浮かびましたがお菓子の詰め合わせをひらいたときのようなわくわく感。
あとからじわっと効いてきます。

そんなん現実にはありえん、と思われる人もいるでしょうが、日常のひとこまを切り取るとあるんじゃないか?と思えたりもします。
美談、という言葉には揶揄があるように感じるけど、世の大半がゴシップやスキャンダルで覆われているように思えても実際にはあったかい話題だってあるのです。ただ、みんながそれをあたりまえに思うか、みようとしないでいるかというだけで。
日々を生きるのに必死な人もいっぱいなのです。

物語というのは一部で、すべてではありません。
それ以前に何があったのか、その後どうなるのかは読み手が想像するのみ。
だからもし、物語そのものがまるくおさまっていないとしても、これからなんだと思う読み手もいればもやもやしたままの読み手もいるでしょう。・・・それは、現実にもあてはまりませんか?
本に対するということは、自分の現実を見据えることにもつながる気がします。

あまりむずかしくとらえることなくすんなりと入っていけためずらしい作品。
こういう物語を紡ぐかたがいらっしゃるんだなあとうれしくなってしまいました。
表題作のほか、さまざまな愛情物語が綴られています。
いくつかあげてみようと思ったのですが・・・難儀だ(苦笑)
ひとつ、読む前に「ん?」と思ったのが“キヌコ”。さて、どんなお話だと思いますか?
私は思いっきり予想を裏切られました(大笑)

この本を読んでから・・・“小さな神さまって、どこかにいるのかもな”との想いをつよくした感じがあります。

みえないから、「ない」って断言しちゃうのはたやすいけど実証もしがたいのなら「ある」、かもしれないと思ったほうがおもしろいんじゃないかな

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