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生きるとは、自分の物語をつくること

・・・生まれてから死ぬまで、どんなひとと出会い、別れ、どのような道を歩んでゆくのか・・・

特別な人生とは思っていない、でも、劇的であろうとなかろうと、それぞれの人生はその人にしか歩けないという意味で、やはり特別な人生なのだと思う。

私は自身を省みるとき、こころをたしかめるとき、どうしても伝えたい想いがあるとき、手紙をしたためることが多いようです。いまは・・・メールもそのひとつかな。
本業がらみもあり、いろんな書物にふれていると著者のかたと話したい、会ってみたいと感じることもふえてきました。
しかしながら、著名なかたにはお会いできにくいのはあたりまえ。ならばせめてお手紙だけでもと送ったかたもずいぶんあります。もちろん、反応があるのはありがたいですが、なくともいつか読んでくださるかも・・・読んでくださってはいるかもと思えば書けるだけでもうれしいのです。私自身、お便りはいただくとすごくうれしいので。

ただ、どうしても連絡先が分からなかったり、どんなふうにお話をしようかと悩んだりしたまま書けない手紙も存在します。
・・・そんなことを思いながら『生きるとは、自分の物語をつくること』(新潮社)を読みました。

題名に引かれるように調べると、小川洋子さんと河合隼雄先生の対話をもとにされていることがわかりました。以前、物語の効用についての小川洋子さんの本も読んでいたのでこれは絶対にはずせない、と思いました。
さらに河合隼雄先生。・・・なんだか、亡くなられたというのがいまだに信じられなくて。
ぼんやりとしか認識していないはずですが、私とても先生のこと好きだったのです。
たぶん、笑顔が印象的だったのでしょうね。
いつだったか『孤独』という本のことを書きましたが、あれはたしか河合先生のお墨付き(?)もあっただろうと。

人が生きていくにはさまざまな出来事が発生します。その時々にどう対処するかで人生は変化してゆく・・・ある場面であのときこうしていれば、という思いは必ず起きてくる。
でもそれは、結果がどうなったかは誰にもわからないし、確実なことはみんないつかこの世からいなくなる、ということだけです。・・・ただ、人の防衛本能もしくは機能というのはどこかにあって、耐え難い苦しみや悲しみを緩和しようとする働きがあらわれる。
それが記憶障害であったり、身体的な症状であったり・・・できればそうならないほうがいいのだろうけど、生きているならば。なんとかして生きていく、その手助けになるのが物語なのです。

本や映像、演劇空間のもの、のみならずつかもうとする意思が働けば音楽や絵画のなかにも物語は存在します。そして物語とは・・・文字通り「物」を「語る」こと。声(おと)や言葉(文字)だけでなく、黙ってしずかに、そばにいる、という行為のなかにも隠されているものだと感じるのです。
誰でも語りたくないことがあったり、語れなかったり。
けれど、「存在している」ことですでに自分の物語は始まっているのです。

手紙を書く、ということが相手との対話であると同時に自分自身との対話でもあると、ふと気づいた瞬間がありました。そうして、そのことが自分を生かしてきたのだということも。
すべての人が応えたわけではない、でも、語らない人も何かを察してくれたかもしれない。
だから・・・無理はしなくてもいい、だけど何も語らぬままいなくならないでください。
のこされた者は途方にくれるのです、どうすればよかったのだろうと、こころが壊れてしまうのです。

身近で、かたちは異なっても命のおわりにかかわるたび、自分のときはどうなるのだろう、という思いがよぎります。これまでも悔やみきれないことはたくさんあった。それならこれからはどうする?いまできることは?・・・たとえりっぱではなくても精いっぱい歩んでゆく、それが命あるもののつとめ・・・

みんな、互いに支え合って生きている、生かされているということを忘れずにいたい
“ わたしはあなたの笑顔が見たくて、ここにいるのですよ、きっと ”

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