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ことしで五歳 ~多くのものに育まれて~

異称だと今月は睦月、来月は如月。ほかにもさまざまな異称がありますね。・・・こうした響きってすごく好きなのです。

だからかな、『君はそれ以上~出会い』(新風舎)のなかにも“如月”はでてくる・・・

「楪 蒼朋」が生まれて、2008年で五年になります。そうしてそこには、誕生から楪になるまでの私の歴史も含まれています。

五年という月日はながくもあり、みじかくもあり・・・けれど気づけばとても密度の濃い時間であるように感じています。

学生時代に文芸活動をしていたわけでもなく、文章についてとくにほめられた記憶もないような自分。むしろ、書くことは苦痛でしかなかった。いまも書くとき、痛みはともなうのです。しんどさはあらゆる意味でましているのだろうけど、「苦痛」とは少しちがう。・・・おそらく、望んでやっている、得意じゃないけどすきだから、というのが根っこにあるからだろう。はっきりしたことはいえないが。

意図しているのではなく、何故か人が興味をもつものに反応しづらい傾向はあるようです。・・・なので、いってみればやはりあまのじゃく。本に関してもそうです。みんな読んでる、はやってるものには目が向かず、ちがうところをみている。書店で引っかかった本、広告から調べてたどった本・・・読書家だともいえないし、博識なのでもありません。ただ、知りたいことの入り口に本がある、本が大好きなだけです。

いけばなのことばに、「花はいけたら人になる」というものがあるそうです。「書は人なり」ともきく・・・そうであれば、“本も人”だと思うのです。さまざまな人の手を経て、できあがる、伝えられる一冊の本・・・そこに込められる人々の想いをどのくらい受けとめているか。自分が直接そこにかかわるようになるとはあのころの私には想像もつかなかった。

ぼろぼろになり、人と会うのがこわくなり、外へ出られなくなった。動くことも話すことも、本当に何もできなくなって。今考えればわずかな期間だったかもしれません。でもそのときの私には、とてつもなく深い闇がどこまでも広がっているように思えた・・・

その恐ろしさからすこしずつ、自身を、そして自信を取り戻せたのは本があったから、新風舎、出版にかかわる人たち、本を通じて知り合ったかた、そこから多くの出会いが広がったからです。そこに至るまで支えてくれた家族、友人、知人、師匠、恩師、医療機関のスタッフ、言葉に尽くせないほどの大切なかたがたの存在のおかげです。

「楪 蒼朋」は転びまくってて心もとないですが、はじめからうまくいくことなんてない。転んでも、起きあがればいいんだ、と・・・へこむ日も多いです。だけど、保証されている人生なんてないし、道は自分で決める、拓くしかないから。こわいこと、しんどいこと、たくさんある。それでも私はここにいたい。

あらゆるものへの愛と感謝をこめて

楪 蒼朋 *ゆずりは そうほう*

~冬のなかから春を告げる花:梅の季節はもうすぐ・・・・・・

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